世界がもし100人の村だったら
池田 香代子 (著), C.ダグラス・ラミス (翻訳)64ページ
出版社/マガジンハウス (2001/12/1)
発売日/2001/12/1
あの話題のEメールが、絵と英文対訳がついて生まれ変わった!
インターネットが生んだ”希望”のメルヘン。
----引用
一時、一世を風靡し席巻した『世界がもし100人の村だったら』です。
世界の人口を100人に例えて格差、貧困、等を数字として例えた絵本。
この本が書かれた時は総人口60億人強でしたが現在では70億人を
超えています、なので今は多少数が違って来ているかもしれません。
その時の60億人を100人に例え色々な数値から格差を示した一冊です。
全てを100人に例え直しているので数の示し方「○○は何人」とした括り
かたです。例えれば「30人が子供で70人が大人、そのうち7人がお年寄
りです。」とした表現です。
体裁が絵本然とした情報量です、総ページ64。後半の解説等を除けば
見開きの絵を含めても40ページ程です。
その中に性別、人種、人工、宗教、言語、富や衣食住、環境や危険に
さらされている度合いなどを園児にも理解し易いように「○は何人」と問題
定義しています。
多分にこの本は、地球上の人類はこんな状態だよと改めて教え想像させ
る為に書かれてのでしょう。読み手が個々に感じる切っ掛けを提唱する為
視野を広げるトリガー的な部分を担えるように。
これが数値的に1000人が、10000人がとした数値だとピンときませんが
100人とした極端さに表現の強さを感じます。
これが書かれてから既に15億人以上増加し貧困格差やエネルギー問題
など更に悪い方向へと変わっているかもしれません。読まれた際、個々の感じ
方は三者三様、多種多様とは思いますが時々手にできる場所に置かれると
その時その時で幾重にも考えさせられる絵本ではないかと思います。
この後、類似した本が何冊か出版されましたが、現在当家書棚に残っている
のはこの一冊だけです。極端な数値の引き合いで賛否が問われましたが
一読される価値はあると思います。