2018年02月21日

四季賞玩 数奇の美と心をみつめて

四季賞玩―数奇の美と心をみつめて

重川 隆広(著)
出版社/新潟日報事業社 (2005/09)
 108ページ

四季賞玩.jpg

本書は、数奇屋に寄せるさまざまな想いや、印象に残る建築物との出会い
の中で、心に去来した想いを書きとめたものです。

重川/隆広
1951年、新潟県生まれ。京都建築専門学校伝統建築研究科、京都国際
木造建築カレッジ京都数奇屋専攻科で学ぶ。
数奇屋建築(株)重川材木店代表取締役、一級建築士、数奇屋大工養成
(認)匠塾校長。元・新潟大学工学部非常勤講師。現・新潟県立女子短期
大学非常勤講師。新潟県モデル住宅コンクール最優秀賞、新潟県木造住
宅コンクール県知事賞、日本建築学会北陸建築文化賞、第二〇回新潟
県経済振興賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されて
いたものです)
----引用

四季賞玩_0179.jpg

数寄屋造り(すきやづくり)とは、日本の建築様式の一つである。

数寄屋(茶室)風を取り入れた住宅の様式とされる。

語源の「数寄」(数奇)とは和歌や茶の湯、生け花など風流を好むことで

あり、「数寄屋」は「好みに任せて作った家」といった意味で茶室を意味

する。

厳正な書院造に対して,草庵風の丸太や土壁などの意匠を取入れ洗練

させた住居様式。柱に角材を用いず隅に皮つきの面皮 (めんかわ) 材を

使い,長押 (なげし) を略し (ときには面皮の長押) ,張付壁でなく土壁を

用いて天井も棹縁天井とする。桂離宮など上流階級の別荘建築や裏向

きの居住空間において用いられた。

同様なデザインは草庵の茶室などにもみられ,これらをもとに今日,料亭

や一部別荘などに用いられる様式が成立した。


数奇屋大工が造る木造軸組工法の家屋。

四季賞玩_0180.jpg

 一時家を建て替えようと考えた時参考に購入した数寄屋建築物の写真

集です。やはり日本家屋の佇まいは良いですね、在るだけで何となく安心

するし静寂さを醸しだします。

流石に一般建売住宅に比べれば贅沢な作りなのでしょうが余裕があるな

ら住まいに取り入れたいものです。
posted by 番屋竹林 at 17:05| Comment(0) | 書籍 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月23日

神様が宿る家  あなたに幸せが訪れる住まい造り

神様が宿る家―あなたに幸せが訪れる住まい造り

澤田 升男(著)/出版社: ザ メディアジョン
 (2010/10/1)340ページ

神様が宿る家.jpg

「住宅は、ただの箱ではない。住宅は、生き物である」 家という
ものが、住まい手の生命や人生すらも左右してしまう、人間の
一生を守ったり壊したりする場所である。。。ただ外観の見た目
がよく、使い勝手の良い間取りで、良い材料やいい工法を用いた
家が良いというわけではない。 

建築業界の風雲児澤田升男の新刊がつい発刊。
----引用


「あなたに幸せが訪れる住まい造り」そんな題名が気になり

手に取った一冊。冒頭は「家相」という言葉から始まる。

家相と聞くと風水や鬼門、家相吉凶図などを思い起こしますが

本書は家の四隅には神様がいて...と始まり何やら昔に話題

となったピラミッドパワーを匂わせるスピリチュアルな話から

著者の建築業界での話が」1章。

二章にて「生きている家」とした生体エネルギーの関わりを説かれ

三章にて「ゼロ宣言」とした、長持ちしない建材や健康に悪い建材

体に悪い科学物質などは使わなく排除しようと説く「ゼロ(使わない)」

家作りの解説。

本書の中でも「ゼロ宣言」に関する部分はなるほど、有害な化学

物質は避けなければと考えさせられる部分ではありますが、解説

されている建材は既に一般施工で普通に使われている建材です。

なので、もし参考に読まれるのであれば知識として知っておく。

くらいのスタンスで良いと思います。書かれている通りだとフルオー

ダーですものね。

そして、二章の「生体エネルギー」に関しては明確な化学的説明が

書かれておりませんので興味のある方は関連書籍を更に調べるか

施工屋さんなどにお聞きする事をお薦めします。

流石に私も製法などが書かれてはいない、それらの水を使った

コンクリートと記されてはいても知識無く感想も書けません。

IHクッキングヒーターが悪いなどは真っ向から建材家電を批判されて

いる訳ですから読み手を選ぶ書籍です。

私も親子三代でいくつか建て替えを経験しましたが、大工さんに

しても工務店にしても満足できない部分は増える一方です、

「知識を得る」程度の気軽さで立読まれて気に入れば本を購入。

そんな接し方で良いと思いますね。
posted by 番屋竹林 at 12:27| Comment(0) | 書籍 建築 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする