結婚するって、本当ですか: 365 Days To The Wedding (1)
若木 民喜 (著)
ビッグコミックス
発売日 : 2020/8/7
コミック : 192ページ
出版社 : 小学館サービス
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猫好きメガネ男子と地図マニアの無愛想女子
『神のみぞ知るセカイ』若木民喜待望の最新作、テーマは<結婚>!!!
「結婚しませんか? 私たちの一人の生活を守るために」
首都圏の旅行代理店でツアーの企画を担当する会社員のタクヤと
リカ。
共に人付き合いが苦手で目立たないが、人知れず充実した一人生活を送っている。
タクヤは保護した猫と、リカは地図さえ眺めていれば幸福な日々……
ところが日本からはるか離れた海外の支店開設により
<独身者が優先で海外派遣!!!>
国内でさえ人付き合いが苦手なのに海外に何年も行きっぱなし…?
こまったリカはタクヤにとある計画を持ちかけて……
ほとんどしゃべったこともない二人が、たったの365日後に結婚することに!?
猫好きメガネ男子と地図マニアの無愛想女子の、
令和の結婚コメディー、第1集!
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若木 民喜先生の新作『結婚するって、本当ですか: 365 Days To The Wedding』連載はスピリッツの1巻が発売中。
少年誌ではなく青年誌である『週刊ビッグコミックスピリッツ』小学館にて偽装結婚を題材にした一作。
この一巻では、問題提議(シベリア単身赴任)、解決および回避策(偽装結婚話)それらによる予想していない展開(結婚を公表した事による新規問題発生)。
とした嘘の話から真の結婚を考える関係まで進展するのか、して欲しいと願う、嘘から始まるボーイミーツガール物。
社内でも接点のない二人の結婚報告話、結婚自体を彼女(リカ)のノリ勢いで進めてしまった為に当然ながら予想出来なかった展開に発展。
あたふたしながらもつじつまを合わせるための奔走が始まるわけです。
恋人経験すら皆無な二人、当然と言えば当然な予測不能なシチュエーションを切り抜けねばならない日常。
コミカルな展開、心情の変化、外部からの詮索いろんな要素を取り込んだ作品のプロローグとも言える1巻です。
さて、ツッコミなのですが、いくら遠い地に支店長職とはいえ、多分にコミ力少なくて企画職な者は選ばれないんじゃないの…
とか。
嘘を通す為に事前のすり合わせはもっとしなくてもよいの?…
とか。
結婚報告が一年前って長すぎますね、式や入籍の予定時期というよりも恋人宣言?…
とか。
リアルで考えればツッコミ満載、さすがにテンポよく話が進展していきますが漫画というファンタジー色に押しきる流れを
感じます。
結婚と言うインパクトを与えたい為の表題ではありますが来年(365 Days To The Wedding)結婚します,はどうなんでしょう?
さて、
ここで次はどうなる?、と展開の主導を握るのは発案者で話を持ち掛けたリカ(本城寺莉香)側、残念ながら絵に描いた様な草食系タクヤ(大原拓也)は受け流されのポジション。
男の読み手としては、今後リカが可愛くならないと略読む気がなえそうな部分もあり、タクヤの成長がキーポイントだと思っております。
ただ作品に慣れない所為か嘘を突き通す二人の行動に多少の居心地の悪さを感じてしまった部分も正直在ります。
まぁ、リカとタクヤにも心を寄せる同僚がおり、詮索(脅迫)まがいな流れになったのかなと勝手に思い読ませていただいて
いますが、
話を面白くするなら女性かな。個人的には小宮さん絡みだと嬉しいかもですが違うかな?。
ともあれアダルト(?)境地に進まれた若木民喜先生の新作『結婚するって、本当ですか』スピリッツにて連載中。
1巻はリカさんが思ったよりもヌケていて可愛いにつきますね。
偽装するつもりがあるなら一緒に外出したらどうでしょう(笑
正直な処、ヒット作『神のみぞ知るセカイ』の中盤二順目から読む事を止めたファンとしては久しぶりに手に取った訳です、
題材は世間で認知度も高い偽装婚がコンセプト、今までティーンを主人公に据える事の多い作者がアダルトを舞台にどのような世界を築くのか…
とても興味深く読ませて頂いております。