2017年10月14日

古本屋さんから購入

古本屋さんから購入

 新書を町の本屋さんやネットで購入する場合は値札等のシールが
書籍のシュリンク包装に貼られているので問題がありませんが
ブック○フ等のリユースショップでは直接書籍の裏に貼られている為
購入後のケアが必要です。

 PP加工されているカバーならば、軽くヘアドライヤーで温めた後
値札シールをはがして終了、まだ糊跡が残っていれば粘着性の弱い
セロテープなどを使い取り除き最後に軽く湿らせたティッシュペーパー
で拭きとってあげれば終了です。

 ただ紙質がPP加工されていない場合は意外と厄介で、後の糊の残りを
セロテープなどで取ろうとするとうまくいかない場合があります。
 そんな時思いの外便利なアイテムが糊剥がし剤、スプレータイプが
主流ですがお試しサイズの小缶物が数多く出回っている為簡単に
購入できます。

 用法は至って簡単、ターゲットの値札の上からスプレー。ただ事前に
要らない紙で噴出具合を試していれば出し過ぎも防げます。
 はがし剤も泡が残るタイプと液体のままがありますが値札シールを
満遍なく濡らせれば大丈夫。綿棒とティッシュペーパーがあれば
尚便利です。数十秒後には剥離を始じめますので付属のヘラで
表紙等を傷つけないように取ってあげればよいです。

 剥がした後は残っている剥離剤と糊の粕をティッシュペーパー等で
拭きとり終了。剥離剤は揮発します、メーカーによっては
意外と刺激臭の強い場合ありますから事前の試し作業は行っ方が
良いでしょう。
 その後仕上げに無水無水エタノールで拭きとってあげれば匂いも
剥離跡も綺麗になります。

ただ剥がし剤を再購入する際同じパッケージが見つからない事も多く
最低でもメーカー名は覚えていると似た仕様を買う事が出来ると思います。

 書籍によっては値札シールの上からヤケていて、剥がしたら下地が
白かったなんて事も結構ありましたね。剥離剤も何社か試しましたが
匂いの差や泡か液体かの違いもありますが概ね期待通りの用途に使えます。

 後は… 以前の「古本屋さん」だった頃は本に直接値札シールなんて
なかったんですけどね、それと買取額もそれ相応でしたね。
出版社が既にない「絶版本」なんてちゃんと調べて買い取ってくれて
いたものですが
今は{値が付けられないのでこちらで処分しておきましょうか?」と
言われた日には唖然としましたね(笑
古いタイプの「古本屋さん」が日々お店を閉める地方の現実では
ネットで古本を買うしか手立てはないのですが、それでもこの目で
見て購入できないので不満は拭えません。
posted by 番屋竹林 at 15:49| Comment(0) | 本  メンテナンス法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

本の「ヤケ」予防(防止)とは

 本のヤケ(黄ばみ)の防止方法は日光にあてない事が一番です、ただ
それでは「読めないじゃない」って事になってしまいます。
実際は「本には読まれていない時間」の方が多い訳ですからその時間を
どこで保管するかになります。
 一番簡単なのは開閉式扉のボックスタイプに収納してあげる事です。
ガラス扉でなければ直接日光が当たらず遮光出来ますからお手軽です
ガラスの場合は厚みにもよりますが1枚の板硝子では紫外線透過率が
50~70%くらい本棚用は薄い物と考え更に10%多く透過するとして
直接よりも10~20%カット出来れば上出来。
 なので日が直接あたる向きに設置している本棚ではヤケます。
小口側なら「ヤケ」背表紙側ならカバーの色「あせ」がおきます。

 ガラスがダメって訳ではなく直接光がいけませんので、光が直接
差し込まない場所であればガラス扉の書棚で十分ですし常に日が
当らない奥間ならオープン型書棚で十分です。

本棚の種類も最近では多種にわたりデザインも豊富、自身は
全てをキャビネットタイプにしたい処ですが資金と場所も限られ
本棚に収まり切らない現実はいかんとも…]

キャビネットタイプが遮光出来優れている事は自明ですが、扉の奥では
空気が流れませんから定期的な風通しは必要です。
昔は書籍のヤケや色あせに対し知識が無かったので読み終えた本など
はまとめて段ボール箱に仕舞い込み離れの物置などに置いていました。
物置自体も空調など無い密閉空間で西日があたれば夏でも軽く50度オーバー。
そんな中に数年放置した本は何割か綺麗にスモークされたように黄ばん
でおりました。
意外にヤケを起こさなかった物は写真集やカラーページの多いHowTo本
だったりしますね。
やはりカラー頁の光沢紙は上質だ。漫画の単行本の中でも
初めから「やや黄味」がかった物は想像通り劣化は早く、より
「白色に近い」本などに比べても痛みの度合いは「小口」に止まらず
ページの中央まで変色している物も在りました。
そのような思慮の足りない行いで何割か廃棄した事は今でも残念に
思っております。

 そんな訳で簡単な保管法ですが、別に段ボール箱でも良いのです、
ただ出来ればサイズや出版社別シリーズ別に分け数冊毎にビニール
袋に入れます。
 その際個々の包みにの中に隙間が出来ない様にきっちりと、
空気の入らない様にテーピング。包む時は晴れの日に。
本当なら個別に包む中に乾燥剤を入れれば完璧ですがちょっと
大変ですので余分な湿気が入らない様にテープ留めします。
 置き場所は物置でも構いませんが、コンクリート地や
床に敷き物も無く直接置く様な湿気を呼ぶ場所はいけません。
湿気の少ない床から離れた場所が良いポジションです。
箱に直接入れて仕舞うより格段に劣化は抑えられますので
「しばらく読まない」けど「売らない」様な場合は御参考に。
posted by 番屋竹林 at 16:32| Comment(0) | 本  メンテナンス法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする